世紀の大富豪で鉄鋼王 アンドリュー・カーネギー

世紀の大富豪で鉄鋼王 アンドリュー・カーネギー

アンドリュー・カーネギー(Andrew Carnegie,1835年11月25日 -1919年8月11日)は、スコットランド生まれのアメリカの実業家。紡績工場や電報の配達、電信技士など、色々な経験をしながら、最終的にカーネギー鉄鋼会社を創業し、成功を収めて「鉄鋼王」と称された。立志伝中の人物であり、ジョン・ロックフェラーに次ぐ史上2番目の富豪とされる。事業で成功を収めた後、教育や文化の分野へ多くの寄付を行ったことから、今日でも慈善活動家としてよく知られている。

 

「富の福音」・・・65歳ぐらいに書いた書籍
ある程度、実業家として成功し、「第一線を退こう」と決意したころに、「事業の成功について、自分なりの考えをまとめ、富の創出の方法を、あとに続く人たちに教えたい」と考え、それで『富の福音』を執筆した。

 

カーネギーは、「人間が神に対して行うことのできる最高の奉仕とは、他人を助けることである」という信仰観を持っていました。そのためか、カーネギー自らの成功やカーネギーの知人である著名な成功者の「成功哲学」の体系化を、まだ若いナポレオン・ヒルに託したことでも知られている。

 

カーネギーは、巨大な富を築いたが、本当の財産は、成功の法則である「成功哲学」だと断言してる。
成功哲学として大切なキーワードは、

 

明確な目標設定
具体的な計画立案
積極的な心構え

 

である。

 

そして、計画を実行に移すには、協力者を募り、「マスター・マインド」を構築することが大事である。

 

富に対する考え方
富というものには、結果的には必ず、「弱者」や「貧困」でチャンスを得ていない人を助ける効果がある。その意味では、「キリストの福音」の代わりになるところがあるという。

 

また、イエスの言葉に「金持ちが天国に入るのは、ラクダが針の穴を通るよりも難しい」というものがあり、金持ちは天国に入れないと一般的に理解されてきた。

 

これに対しカーネギーは、事業を成功させ、巨万の富を築くことを肯定し、その富の効用を語る一方で、集積された富を、最後、あの世に持って還ってはならない、この世にいる間に、よいかたちで使い、多くの人たちにそれを分け与えていきなさいという見解を持っていたらしい。

 

仏教では「人間の本質は心であり、あの世に持って還れるものは心しかない。お金や名誉や地位などは持って還れない」と説かれており、カーネギーの見解はこの仏教の教えにも合致していると思います。

 

富の使い方
金を儲けることのできた人が、使い道を自分で考える。これが一番合理的だという考え方だ。
「自分で金を儲けていない人が、それを使い、ばら撒く」ということをやると、無駄な金がいっぱい発生する。
福祉のためといいつつ、国家が税金でお金を集めばら撒くことを戒めた言葉である。

 

人を使って成果を出す
カーネギーの墓碑銘には、「自分より優れたる者を使いたる者、ここに眠る」という言葉が刻まれている。

 

資産の拡大にはお金や設備、不動産もあるが、人的資産を大きくすることが最も大事だと言いたいのだろう。

 

結局は、松下幸之助もそうですが、事業を大きくしていくためには「優秀な人を、どれだけ使えるか」ということ。いいかえれば、「彼らの才能を引き出せるかどうか」ということにかかっている。自らが天狗になって、才能ある人をつぶしてはいけない。

 

自分で決められないものには手を出すな!
カーネギーは、「自分の才覚によって成功・失敗を決められないものにかかわってはならないと注意喚起している。

 

まず、連帯保証人、手形の裏書きなどは厳禁!自分の自由にならない事業による失敗で、共倒れになるような危険を冒してはならない。成功する途中で、その信用を借りにすり寄ってくる人が必ず出てくるので、そのときに破滅する危険性は極めて高い。また、甘い話に乗ってはいけない。

 

多角化に対する警鐘
基本的には、一つの事業で大成功しなければ、巨富を築くことはできない。

 

「投資の法則」においては、現代的には、「分散するのがいい。リスクヘッジになる」言われている。
しかし、カーネギーは、重要なところ、本体のところに、お金、要するに資産を集め、そこで注意深く運用することが容易であり大事だといいます。