世紀の英雄 韓信大将軍

世紀の英雄 韓信大将軍

私の尊敬する人物の一人に韓信大将軍がいる。

 

漢帝国建国の英雄・韓信は、秦の末期に淮陰(わいいん)という現在の江蘇省に生まれた、漢の三傑の一人である。

 

韓信は、秦の始皇帝の没後、最初は項羽に、次いで劉邦に仕えた。

 

最初はその将器がなかなか認められなかったが、漢軍の兵站の責任者である蕭何(しょうか)に何度も推挙され、ついには劉邦によって全軍を指揮する大将軍の地位に任ぜられた。

 

その後、彼は漢帝国(前漢)の樹立に百戦百勝の天賦の軍才を発揮した。

 

韓信は、自らの使命に対して「逃げない」、「責任回避しない」、「言い訳しない」人物であったと言われている。

 

劉邦から(嫉妬?)、きつい任務を与えられたり、格降されたりしたが、決して逃げたりしなかった。

 

勿論、責任回避や言い訳もしなかった。

 

その例として特に有名なのは、趙(ちょう)軍と戦った“井陘(せいけい)の戦い” である。

 

城にこもった20万の趙軍を前に、韓信の軍は4万3千。

 

しかし、劉邦の命により正規軍3万を返せといわれ、残された“寄せ集めの応募兵、たった1万3千”で立ち向かわなくてはならなくなった。

 

韓信は、このような状況下でも逃げず、責任回避もせず、言い訳もせずに正規軍を返し、戦いに挑んだ。

 

韓信は、この時、なんと古来のどの兵法書にもなく、邪道と戒められている“川を背にして退路を断った”のだ。

 

いわゆる、自らが先頭に立って「背水の陣」を敷いた。

 

侮って城から打って出た趙軍に、逃げ場のない韓信の兵は、まさに鬼神の如く、不退転の獅子奮迅の戦いをし、これを見事に打ち破ったのである。

 

 

劉邦から預かった正規軍3万を返し、10倍強の相手を前にして戦わなければならない時に、
私だったらどうするか。

 

さっさと引き返すだろう(逃げる)。

 

そして、勝てるはずがないと言って、勝機を待ちましょうと報告する(責任回避し、言い訳をする)。

 

しかし、あらゆる戦いにおいて、韓信は逃げなかった。責任回避もしないし、言い訳もしなかった。

 

 

また数年前、NHKで毎週土曜日夜11時から、ペ・ヨンジュン主演の韓国ドラマ「太王四神記」が放映されていた。

 

この主人公であるタムドク(日本では好太王と呼ばれている)真なる王とは何たるかをうまく描いている。

 

王としての責任感。自分ひとりの責任と自覚しており、危機に際しては、単独乗り込んでいって解決しようとする。

 

まさに、「逃げない」、「責任回避しない」、「言い訳しない」人物(王)である。

 

 

真のリーダーとなるためには、いかなる状況にあろうとも「逃げない」、「責任回避しない」、「言い訳しない」ことを心掛けなくてはならない。

 

そこで、リーダーとしての器を作るための三か条を以下に掲げる。

 

① 逃げるな!
前例のないことはやりたくないなど、未知への恐怖から自分を守りたい(自己保身)。
しかし、逃げてはいけない、先頭に立ってチャレンジせよ。
リーダーが逃げたら、みんな逃げる。

 

② 責任回避しない!
誰々が悪い、景気が悪いなど、他人のせいや環境のせいにして責任回避する人は多い。
“私の仕事ではない“と言って責任回避する。
自己保身のために周りに先制攻撃する人もいる。
これは、自分を守る知恵ではあるが、リーダーとしては非常に醜い行為である。

 

③ 言い訳しない!
私を含めて、とにかく言い訳が多い。
金なし、人なし、時間なし、言い訳したらきりがない。責任回避するために、言い訳したくなる。
これは、人間としての弱さである。

 

そういう私も、これまで逃げたこともあり、責任回避してきたこともあり、言い訳はしょっちゅうしてきた。

 

しかし、一歩でも真のリーダーに近づきたいという思いから、この三か条を紙に書いて私の部屋に貼ってある