こんな幹部は辞表を書け②

こんな幹部は辞表を書け②

日本能率協会総合研究所代表取締役会長(当時)の畠山芳雄著【マネジメントの基本】選書 新版 こんな幹部は辞表を書け (「マネジメントの基本」選書)より、2回目「できないとは」について紹介します。

 

昔々、あるところに、一人の課長さんが棲んでいました、この課長さんは、一つの面白いクセをもっていました。

 

それは部下が何か新しい考えを持っていくと、じっと考えて必ずこういうのです。

 

「なるほど、それはいい考えだ。しかし、それはなかなか難しい。なぜならば、・・・」と始まってその理由を述べ、「だから、それはできないと結ぶのです。

 

「できない」と言うのが、課長さんの口癖でした。

 

その課長さんは、課長さん達の集まりでも、同じように「できない」と言うのが好きでした。

 

よほど頭が良かったのでしょう。どんなことでも「できない」理由を必ず探してきました。・・・・・ 課長さんは、やはり毎日毎日、「できない」「できない」と言って暮らしていました。

 

「出来ない」「ムリだ」「難しい」といった言葉が誰かの口から出たら、それは何という言葉を省略しているかを考えてみるとよい。

 

(1) 「今の方法では」できない!
   「今までの方法では」できないならば、「今までと違う方法」をさがせばよいだけの話である。
  幹部(リーダ)の任務の半分は、今の考えや方法を変革することだ。
  これをやらない人は、給料の半分を返す必要がある。

 

(2) 「今すぐには」できない!
   「予算が無い」「人がいない」とかいう釈明は、たいていこれだ。
  今すぐにはできないことこそ、すぐに着手しなければならない。
  やる気をまず出して、今できる範囲から、たとえ1%でも、準備や調査だけでも着手することだ。

 

(3) 「自分ひとりでは」できない!
   簡単にいうと、それができるかできないかを、自分の力と部下の力の範囲で判断してしまい、
  これで難しいようなら、こいつは不可能だと決めてしまう人である。
  「自分一人ではできない」と考えたら、それは「誰の力を使ったらできるか」と考えてみることである。

 

ようするに「できない」というのは、「何とかやらないで澄まそう」という自分の潜在願望による、一種の自己催眠といってよい。「やる気がない」のをごまかしているにすぎない。

 

「人なし、金なしで、どれだけ勝負できるか、どれだけの手が打てるか」そのために幹部(リーダ)の月給が払われている。

 

「できない」「ムリだ」「難しい」といった言葉の大好きな幹部(リーダ)は、会社にはいらない。

 

困って困って困り抜き、いつも何か良い手がないかと探している人は、自然に人の知恵を集めようとするし、また知恵も向こうから集まってくる。

 

うまい方法が見つからないというのは、まだ自分の困り方が足りないことを意味している。

 

「出来ない(やれない)」は、幹部(リーダ)の禁句!!