社会や国家を繁栄に導く 企業の使命

社会や国家を繁栄に導く 企業の使命

企業の使命について

民間企業の使命はズバリ、“社会や国家を繁栄に導くこと”だと思います。
単に自分や家族そして従業員が食べていけて、多少は贅沢できれば良しとしている経営者は多いと思います。しかし、これではあまりにも志(こころざし)が低いと言わざるを得ません。

起業するからには、(たとえ今は小さくとも)志を高く掲げ国家を養うくらいの気概がほしい!!

アメリカが先の大戦で勝利したのも、アンドリュー・カーネギーやジョン・ロックフェラーなどの大富豪が創った企業群があったからこそです。兵站部分が強く継戦能力があったからこそ、勝利に導けたのだと思います。

今では、戦争のためではなく、社会や国家を繁栄させることによって、さまざまな国々を貧困から救うことができます。

従って、企業の赤字は許されません。
赤字では、救済される側になってしまいます。
それでは、企業としての存在価値はありません。

企業の目的について、ドラッカーは次のように述べています。

第一に、経済的成果、即ち市場に商品やサービスを提供し、利益を上げること。
第二に、非経済的成果として、従業員の幸福や地域社会や国への貢献がある。

まず、何といっても企業は利益を出さなければなりません。
しかし、それだけではダメです。
社会や国家への貢献をしなければならないのです。
これは企業としての義務です。
企業規模の大小は関係ありません。
企業には、公的な使命があります。

松下幸之助の「真使命宣言」

松下幸之助は、起業して15年目の1932年に、次のような「真使命宣言」を行っている。
「産業人の使命は、貧困の克服にある。社会全体を貧しさから救って、富をもたらすことにある。」

 

そして、今では多くの企業が、「社会への貢献」という形で公的使命を表明しています。

 

営利企業に、公的使命があると最初に唱えたのはドラッカーです。
「社会に価値を提供し、利益を出して黒字化し、税金を払うことで国家への義務を果たす。」
これは最低限の使命です。

 

企業がある一定以上大きくなると公器性が生まれてきます。
お客様や従業員だけではなく、地域社会や国家の繁栄に対して責任を持つということです。
このように、企業の使命感や公器性が市場の信頼に繋がり、成長の要因となっていきます。

 

企業が、公的使命を発揮せず、また公器性があると思われている企業が不祥事を起こせば、規制が厳しくなり、チェックのための組織が生まれます。
これが、大きな政府に結び付き、国家社会主義に向かう道となってしまいます。
今の日本のように・・・・・。

 

これではいけないと思います。

 

逆に、公器性を持った健全化した企業群が数多く生まれてくると、国民からの信頼を得ることができ、民間企業が国家の事業の一部を肩代わり(民営化)できるようになってきます。

 

こうして、現在国家がやっている仕事のほとんどを民間企業に任せることができるようになれば、自然と小さな政府になっていきます。
小さな政府は、安い税金で運営でき、財政も健全化していきます。

営利企業が国家を救う

先ほど述べたように、繁栄した国家を創るためには、かつてアメリカの大富豪が築き上げたような企業群が出てこなければなりません。

 

こういった企業群が国家を救い世界を救っていきます。

 

今、ヨーロッパ全体が左傾化しています。日本も大きな政府、国家社会主義になってきています。
アメリカも自国内の問題で精いっぱいの状況になりつつあります。

 

ドラッカー氏は、「現代の経営」(上)で次のように述べています。
「ヨーロッパが経済的な繁栄を回復するか否かはマネジメントの仕事ぶりにかかっている。
かつての植民地が、民主主義国家として経済発展に成功するか否か、あるいは共産主義国家となるか否かも、責任感に富む有能なマネジネントを早急に育成することにかかっている。
実際、自由世界全体の行方がマネジメントの能力と責任に大きく依存している」

 

ここでドラッカーが言いたいことは、経済的繁栄をもたらすのは政府ではなく、営利企業であり、その企業を経営する経営者の責任感と能力であるということです。

 

しかるに、約380万社強ある日本の企業の約7割が赤字経営だという。
それぞれに事情はあるとはいえ、これでは企業として公的使命を果たしているとは言えません。

 

多くの経営者に責任感、使命感を持って頂きたい。
たとえどんな小さな事業であろうと、企業であろうと、使命感、「この会社、あるいは私の会社、私の事業で、これを通して世のため人のため、天下国家のために、一体何ができるか」ということを、常々考えて企業のかじ取りをして頂きたい。

 

このように、企業の公的使命は大きく、経営者の使命もまた大きい。